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激アツ!中小企業と地方創生

2025.12.05

キャリアデザイン
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働き方・生き方
就活を考える

こんにちは、atteyaaのマツイです。

今日は中小企業と地方創生についてです。
地方創生こそがこれからのビジネスの最前線だ!
なんて思っています。そんなことを書いてみました。

今の日本で中小企業と地方創生ほど、
本質的なテーマはないのではないか?
そんな実感を強く持っています。

中小企業の二代目・三代目が事業承継に向き合うとき、
彼らは自社の歴史をもう一度見つめ直し、
その足跡を再評価、そして自分事として取り込む。

この「継承・受け継ぐ」というプロセスは、
単なる経営技術や会社という組織のバトンタッチではない。

それは会社という存在を、
私的領域から公共的領域へと開いていく行為である。
このとき初めて、会社は自分だけのものではなく、
地域や社会に根差した共同的な存在であることに気づく。
そうした気づきから、自然と利他的な視点やソーシャルグッドの感覚が育つのだ。

一方で、大企業が掲げる地方創生はどうか。
多くの場合、現地の貴重な一次情報(一次的な経験)に触れることなく、
流行の施策や予算ありきで「地方創生的なプロジェクト」へ人と金を投入していく。
しかし最終目的はあくまで自社の収益やブランド価値の向上である。

資本主義のルールに従う限りそれは当然のことだが、
持続可能ではないこともまた明らかだ。
考えてみれば、資本主義の効率化と集中の論理こそが
地方衰退の原因だったはず。
ならば、同じ論理で地方が再生するはずがない。

日本の経済や再生を語るとき、
「東京中心」の視点はもはや限界に達している。
失われた30年の結果は十分に示され、
それでもなお、同じ構造に依存し続けるのはなぜだ。

大企業は競争から逃れられない。
競争を続ける限り、大きな市場、すなわち都市部から離れられない。
非効率な挑戦、前例のない取り組みに踏み出す余白がない。
ジレンマと呼ぶにはあまりに疎かだ。

スタートアップやベンチャーという響きは魅力的な響きだが、
日本からGAFAMのような企業が生まれたか?
ソフトバンクや楽天がそれだという声もあるかもしれないが
日本固有の文脈で育った企業であり、シリコンバレーのそれとはあきらかに違うのだ。

では、日本の成長はどこに見出すべきか。
それは「地方」以外にありえないと私は確信している。

なぜ特定の都市だけに成長を依存し、国土を不均衡にしてしまうのか。
日本全体を底上げする。
これこそが本質的な地方創生であり、日本再生の道筋なのだ。

今、地方の原風景、すなわち日本の原風景を知らずに育つ若者が増えている。
知っていても、進学や就職で都市に流れ、
地元の言葉や風土を忘れ、愛着を失っていく。

この経験の連続こそが地方の喪失であり、日本の衰退の根本原因だろう。
数十年かけて失われた「日本の原体験」を取り戻すこと、
それが本来の地方創生なのではないか。

そして、この問いに真剣に向き合えるのは誰か?
これこそが、歴史を承継してきた中小企業だと考えている。
彼らは自社の歴史を再認識、再評価し、受け継ぐという経験を身体で知っている。

このプロセスは、地方の歴史や文化を見直し、再評価し、
未来につなぐ感覚とまったく同じである。
だからこそ、中小企業こそが地方創生の主体となりうる。
いま最も可能性を秘めた存在なのだ。

若い世代へ。
これからの日本を動かすのは、大企業でもスタートアップでもないかもしれない。

中小企業と地方創生の交差点にこそ、日本の未来を切り拓く可能性がある。
この視点に気づけるかどうかで、
これからのキャリアの成熟度は大きく変わるのではないだろうか。

読んでくれてありがとうございます。

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