
株式会社類設計室は、明治大学の全学共通総合講座「変化する社会のコミュニケーションを考える~広告と言葉の役割~」において、2025年10月24日と11月7日の2回にわたり特別講義を実施しました。
本講義では、株式会社類設計室 事業戦略課の山根教彦が講師を務め、建築設計、教育、農業という多様な事業を持つ会社で起こるリアルな経験談を交えながら、これからの共創の時代に求められる領域横断型のコミュニケーションの手法について学生とともに考えながら、学生自身のキャリアも深める機会となりました。
運営は、学生参加型のワークショップやデジタルツール(Mentimeter)、そしてグラフィックレコーディング(グラレコ)を導入した「対話型」で実施しました。
◆10月24日(第1回):専門性×専門性が生み出す力
第1回では、建築設計、教育、農業という多様な事業を行っている独自性と、今後の共創の時代における社会での組織の生き残り戦略を、複数の企業の事例を用いながら紹介。
さらに大学生にとって身近な個人にもフォーカスしたワークを展開。変化の激しい時代におけるキャリアについて、講師自身のキャリアパス(一級建築士、人事、SE、広報、教育、経営企画)の経験をもとに、「個人の“得意なこと(専門性)”と“好きなこと”を掛け合わせることで、他の人にはない独自の力となり、様々な場で活躍・貢献できる」という可能性を提示しました。
講義では、参加型プレゼンテーションツール(Mentimeter)を活用し、学生と「専門性」×「好き・強み」を考え、「自身の専門性・強みを掛け合わせて、自分だけの強みを見つけて、自身を持って社会へ貢献していってほしい」と背中を押しました。


◆11月7日(第2回):建築設計の対話型コミュニケーション~対立を共創に変える技術~
第2回は、「様々な立場や役割の垣根を超えて、共創関係へとつなげる対話の仕方」について、類設計室での事例を交え講義を行いました。
とある施設の設計プロジェクトにおいて、施主、地域住民、運営会社のそれぞれの想いを汲みながら高い次元の提案を導きだす手法(ヘーゲルの弁証法)で形にした事例を紹介。
講師からは「社会で必要とされるコミュニケーションは、他者との違いに着目するのではなく、共通の想いや可能性に着目することが重要である」と伝えられました。
また、講義内容をリアルタイムで可視化できる、「グラフィックレコーディング」を導入し、これも皆の想いを統合していくための手法の一つであると紹介されました。

◆受講いただいた学生からの声
「専⾨性や価値観が違う⼈と意⾒が対⽴した場合、論破して相⼿の意⾒を否定するのではなく、両者の意⾒を統合した第3の案を⽣み出すことが⼤切だということを学びました。」
「自分の活動に重ねると、机上の空論ではなく実際に使えそうと思わせてくださる講師の話し⽅に感動しました。」
「このグラフィックレコードに描かれた思考の痕跡は、紙の温度 を帯びた記録としての魅⼒を持ちながらも、デジタルの時代には新たな形で息づく余地を持つと感じた。」
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今回の講義により、「お互いの専門性を掛け合わせながら、共創関係へと繋げる対話法」の価値について、未来を担う学生層とともに深く考えを巡らせる貴重な機会となりました。
引き続き、このような場におもむき、未来を担う皆さまと共に社会的な価値を追求することで、新たな時代を切り拓く「知」を育んでいきたいと考えております。




